Silver lining

ハンググライダーのフライトログ

 
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2017/07/02 Devils Dyke 137km アウトアンドリターン

7/1
日本から戻ってやっと飛べた。
かろうじてリッジがかかる風速で、最初は曇り空で耐久モード。その内晴れて減率の良い気団がやってきて雲底1200mまで上がるが、その後ろから弱い前線が湿った空気を持ってきてまた曇ったところで終了。3時間半でローカル巡回のフライト。


7/2
2017-07-02.png

明け方に前線が通過して軽く雨を降らせたが、急速に天気は回復。予報ではスタートは遅めだが雲底はどんどん上がっていって19時過ぎまでサーマルがある、ただし海風の侵入もあり。
一応150kmのFAIトライアングルをタスクにセットしてみるも、ちょっと無謀?
11:30にテイクオフ、サーマルは活発だがトップが低い。12時すぎてやっと1000mを越えだすも、薄いパフがまばらに出来るだけで基本はブルー。でも150km飛ぶなら余り待てないのでアウトラン覚悟で西に発射する。
予想通り2回ほど降りそうになり、特に2回目は対地100mまで沈むも奇跡的に復活する。
15km/hほどのアゲンストの中をジリジリと25kmくらい進んだところで、南西方向のトライアングルの第一ターンポイント方向を眺めるも、雲はかなりまばらで難しそう。一方北西方向はゴージャスとまでは行かないまでも、何とか雲を繋いで前進できそうな雰囲気。ここでトライアングルを放棄して西北西に進路をとる。これは多分正解だったようで、Midhurst(トラックログ真ん中あたり)を過ぎてからは最後までずっと高めの高度を維持できた。
55kmくらい進んだ辺りで北西からやってきた5機程のパらの集団とすれ違う。彼らは100km先のテイクオフから飛んできて、この後 Devils Dyke まで 175km のゴールフライトを達成する
私はもう少し西方向に進んで、67km地点で雲が無くなったのでUターンし、リターン開始。折り返しで15:50、4時間20分もかかったよ。
帰りはフォローに乗ってかっ飛ばし、1機を除いてすれ違ったパラを全て追い抜いてテイクオフに戻るまで1時間30分。
Devils Dyke には既に海風が入っていたが、幸いちょっと北側はまだサーマルが生きていて間に合った。
5時間52分、137km アウトアンドリターン、146km 3TP。
トラックログ
久しぶりに Doarama にもアップしてみた

現在UKのクロカンリーグトップ。ここ3年位ずっと2位とか3位だったけど、今年は行けるか?


足尾 week

ちょっと時間が経ってしまったけど、5月の終わりに5年ぶりに足尾で3本飛びました。

5/28
Yもと、☆さんの2機のVRと一緒に飛んで、雲底1600m、気がつけば50km先まで来ていた。
鬼怒川新幹線の橋でリターンしたのはちょっと突っ込みすぎたようで、帰り道で降りそうになったりしながらもYもとさんが見つけてくれたサーマルで復活し、真壁まで帰還。111km (距離は 3TP)。

トラックログ

6/3
雲底1800m+、ちょうどお昼過ぎくらいに高層雲で条件がダレるタイミングで飛んでしまい、近場で飛んでいようかと思ったが、VRやVQ Race が何のためらいもなく盆地から出て行くのでついつられてしまった。しかしついて行くいくことはままならず、一人遅れて城里でやっと雲底、でも西はオーバーキャスト、東は海風と行き場を失い、ずるずると那珂川沿いに沈。49km。マツダさんは茂木を突っ切って花王を回って帰還。


6/4
雲底2000m、西に出てノーヒット、いきなりランディングまでこぼれて対地100mを切った所でサーマルに引っかかりギリギリ難を逃れる。1300mでしおPらしきVRを追って西の雲に、でもその雲が上がらずにVRをあっさり見失い、しようがないので進路を北に変えてだましだまし真岡まで。ここでようやく雲底、でも真北に進んだらNNEのヘッドウインドに当たってしまい、芳賀の丘陵地にに逃げて上げ直す。早くも栃木市を巡ってきたしおPが下にやってきたのと入れ違いに西へ向かうも北風の進入が早くてサーマルが消されてしまい、下野からリターンで明野に沈。89km。
西に向かった時に目安の道路を勘違いして宇都宮の管制圏にちょっと引っかかってしまった。久しぶりなんだからちゃんと地図見ながら飛ばないと駄目ですね。反省してます。


この時期ここまでの好条件は全く期待していなかったので、大満足の足尾フライトでした。ところで後から気づいたけど八郷には一度も降りないどころか、加波山や猿公園すら行かなかった。

それにしてもやはり足尾(関東平野)は難しい。雲の下についてもサーマルのコアを見つけるのが一苦労。そして刻々と変わるコンバージェンスや海風の影響を読むために空中で良く回らない頭をかなり使う。とても難易度が高いけど、それが楽しい。







2017/04/22 Harting Down

いつも飛んでる Devils Dyke などのエリアは前線通過の影響を受けそうなので、今日は 45km ほど西にある Harting というエリアで飛ぶ。同じ South Downs
昼頃一旦曇ってちょっと渋くなったが、減率は良いのでサーマルはそこそこ。
12時頃出て、10分ほどもがいていたら弱いながらも上がり始めて雲底1200。
上がりきった頃には大分晴れてきて、雲も良い感じで連なっているので北西方向に向かってみる。風は北北東15kmくらいのサイドアゲンストの中、25km程進んだ辺りで何か空気が渋そうな雰囲気になってきたのでUターンする。
雲はあるのに1000弱までしか上がらない。弱い安定層が存在している感じ。
だましだましフォローで帰り、テイクオフの近くで良いのに当たって雲底1500。
南の海岸方向を見ると、海風前線の雲が見える。このまま南に突っ込んでもあのコンバージェンスに乗って帰れるだろうと踏んでさらに南下開始。チチェスターという街まで行った辺りで海風前線に到着、上げ直す。自分のいる高度はまだ北風だが、下層は海風が強いらしく、自分の風上にどんどん雲が湧いてくる。
しばらく前線に沿って北東方向に15km程進み、South Downs に復帰した地点から18km、L/D15弱でファイナルグライドをかける。前線から離れるけどリッジ沿いだし余裕で届くだろうと思ったら結構ギリギリになり、トップランには50m程高度が足りず、下のランディングに吸い込まれた。
5分も立たない内に海風が吹き下ろしてきて荒れてきたので、タイミングもギリギリだったかも。
せっかく前線に乗れたのに、カメラ積んでなかったのが残念。

104km, 4h16min

2017/04/05 Devils Dyke

170405_DD.png


やっと今年4本目、月1ペース。今年のイギリスはここまで天気が今ひとつ、外れ年か?

今日の予報は雲底1000m 前後、3時位に曇ってくるというのであまり大きな期待はしていなかったが、早くから高く上がる機体もいて、空気の動きは良さそう。
11:50 テイクオフ。
直ぐにサーマルに当たって800まで上がる。基本ブルーで積雲はあってもどれも薄い。ちょっと遠出するには条件がまだ弱いので、30分程待っていたらようやく1000を越えて来たので東方向に出発。
雲のサイクルに注意しながら、無理せず行ける所まで行ってみる。
風が真北-北北西なので、少し風に向かっていく感じで東北東方向に飛んでいく。
最初は 20km Uckfield という街あたりでリターンするつもりだったが、この辺りで雲底が1200まで上がり、予報の曇り空の気配もまだないのでさらに突っ込んでみる。35km Heathfield まで来て、その先はブルーだったのでこの辺で折り返し。
行きよりも雲量が大分少なくなってブルーになってきた中、慎重に雲を繋いで高度をキープする。一箇所雲間の距離が長い所で対地300まで下がるが、ここで本日1番のサーマルをゲットしてすんなり復活し、特に大きなドラマもなくテイクオフに帰還できた。
まだ時間もあるので、西方向にも13kmほど足を延ばし、降りようと思ったらまたサーマルに当たったのでそのまま1100まで上げて Brighton の端っこにタッチして終了。

終わってみれば一日中晴れて海風も入らず、良い一日だった。
3TP 107km。 ようやく今年1本目の 100km 越え。




そのロガーは何の高度を記録しているのか? QNE と QNH

前回の距離の話につづいて、またまたニッチな話題。
今回は高度について。

昨今はフライトログをとるツールとしていろんな選択肢があります。GPSバリオだったり、Koboだったり、スマートフォンだったり。

ログの形式にはいろいろなものがありますが、ここではグライダー界標準の IGC フォーマットでログを取れる機器に話を絞ります。

所謂「高度」にはGPSで取得される高度(以下GPS高度)と、気圧センサーで測定される気圧を高度に換算された値(以下気圧高度)がありますが、フライトのログとしては、どちらかの高度を目的に応じて使い分ける場合があります。
具体的には、公式な記録飛行を行う場合、またCIVL公認の大会でフライトの証明としてログを使う場合です。
ここ何年かはGPS高度を高度の記録として使う事が多かったのですが、最近 CIVL の規定の変更により、気圧高度を使用することに変更されました。
メキシコとマケドニアの世界選手権/ユーロに参加したパイロットはご存知のように、このルール変更により Garmin の GPS は気圧高度をログに残さない仕様が要件に合わず使用不可となりました。
大会で高度の精度が求められるようになった理由は主に制限空域への進入の判定と、パラのワールドカップ等で一時期円錐型のゴールシリンダーが採用されたことによると思われます。
最近のGPSは静止しているときの高度方向の精度もかなり良くなっています※が、移動中はまだかなりばらつきが出るため、厳密な高度判定をするには十分ではないと判断されたようです。この辺の議論は paraglidingforum.com のどこかのスレッドにありました。
※ GPS高度にもジオイド高度と楕円面高度の違いがあったりして面白いのですが、今回の話のメインは気圧高度なので割愛。

現在はこのルールはカテゴリー1の大会のみ適用ですが、各国の競技委員会が自国のカテゴリー2の大会に同じルールを適用する場合があるかもしれないので、特に海外の大会に参加するパイロットは注意が必要です。

では、気圧高度も測定できるGPSであればどれでも一緒、、、ではないかもしれない、というのが今日の話のポイントです。
6030 / Compeo+ を例にとってみます。
去年の私のログの1つから適当に拾って、テイクオフ前のデータを抜き出します。

B1026155050035N00004931EA0011600168000

この読み方についてはここでは解説しませんが、後半の"A"の後

0011600168

の部分が気圧高度/GPS高度(各5桁)を示しています。
これは Firle というエリアのテイクオフですが、海抜高度165mです。
(以前にこのエリアについて書いたことがありますが、低いけど良いエリアです。
ちなみにこのログを取ったフライトは125kmのアウトアンドリターンしています。)
GPS高度は168mと3mの誤差に収まっていますが、気圧高度は116mとなっています。
私はフライト前に気圧高度を必ずテイクオフ高度に合わせます。この日も165mに合わせています。
それにも関わらず、私のCompeo+は実際よりも50m低い高度を記録しています。
これはバリオのファームウェアが壊れているわけではなく、Flytec/Brauniger はQNEを記録するのが仕様なのです。
QNEは 1013.25 hpa 気温15度の標準大気を高度0mと設定したときの高度で、航空管制、とくに高高度の管制で用いられます。ログを標準大気内で記録すると、気圧高度は実際の高度と同一になりますが、現実の大気がに標準大気一致することは稀な訳で、高気圧下ではある地点のQNEは下がり、低気圧下ではQNEは上昇します。
上のログは気圧高度の方がGPS高度よりも低い、つまり 当日はフライトエリアは高気圧の圏内だったことが分かります。
そして大事なポイントは、QNEをログに記録するバリオでは、「自分がフライト中に見る高度とログに残る高度は異なる」ということです。

一方で実際のテイクオフ海抜高度に較正した数値をQNH と呼びます。
QNHは気圧の変動と共に変化していくので、航空管制では割と頻繁にQNHがアップデートされます。
アップデートは下の例のように METAR の中の情報として更新されます。

METAR: RJAA 142100Z 35019KT 8000 -SHRA FEW006 BKN008 BKN012 03/02 Q1004 TEMPO 4000 SHRA BR RMK 1ST006 5ST008 6CU012 A2965

台風が近かったりすると短時間でQNHがかなり変化しますが、通常我々がフライトする時間とエリアのスケールではほぼ一定とみなせる場合が殆どなので、誤差の観点からはトラックログに QNH を記録しても大きな問題になることはありません。
寧ろ自分がフライト中に確認した高度がそのまま記録されるので混乱が少ないとも言えます。

また、QNE のログを元に制限空域のチェックを行う場合には、実際にフライトしていたエリア、時間帯の QNH が必要になります

では実際我々が使っているロガーは QNH と QNE のどっちを記録しているんでしょうか?
ざっと情報を集めてみた限りでは Oudieシリーズ, Compas C Pilot Pro は Flytec と同じく QNE、Aircotec XC Trainer、Digifly Leonardo は QNH、Flymaster? Digifly Air?
他には XC Tracer など自分でディスプレイを持っていないタイプのロガーはQNHを取得出来ないのでQNEを記録しているはずです。ただし、古いモデル/ファームウェアだとそもそもGPS高度しか記録していない可能性もあります。気圧センサー内蔵スマートフォンやタブレットをロガーとして使用したい場合も同様です。例えば SeeYou Recorder は ver 1.39 (記事を書いている時点で ver 1.41)でようやく気圧高度を記録するようになりました。

これからカテゴリー1の大会でフライトするパイロットは、QNHをいくつに設定するのか、自分のロガーがどちらの数値を記録しているのか、スコアリングプログラムはQNHかQNEなのかを認識できるのか、など判定基準や方法をきちんと把握して思いがけぬペナルティーを与えられないように知識を深めておくことが求められますよ、という話でした。

なお、現状ではCIVLではまだ問題になっていませんが、気圧センサーは経時的に誤差がでるので本来は定期的にキャリブレーションが必要です。グライダー競技では5年以内にキャリブレーションを行っていない機器で取得したログにはペナルティーがあるという話もどこかで目にしました。実際QNEを記録するということは気圧の絶対値を記録するのに等しいので、それが機器によってぶれていたら公平であることの前提が崩れるので、これも近いうちにCIVLで議論される可能性は高いと見ています。GPS高度だとそこは考える必要がないので、あちらを立てればこちらが立たず、というか、いたちごっこというか、いつまでも問題が尽きないですね。










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